12K記録の沼
このページでは主に URSA 12K で使えた、廉価で手に入りやすい記録メディアを記しておきます。
SSD/SD選びで困るところ
データレートが大きなカメラを使っていると、メーカが出してる対応表に存在しない、やっすいメディアを使いたいですよね。
これが、URSA 12Kで外部記録すると途中で止まったりすることがあります。同じような人がいるかもしれないのでお話ししておきます。
使えたSD/SSDとケース
ProGrade Digital COBALT
DCI12K(12288*6480) 30P 18:1
多分手に入りやすい物の中では最速だと思います。DCI12Kでも18:1なら安定して記録できます。
Nextorage NX-F2SEシリーズ
UHD12K(11520*6480) 30P 18:1
UHD12Kだとギリギリ書き込みが間に合います。この価格帯ではすごい性能です。
KIOXIA EXCERIA PLUS G2シリーズ
DCI12K(12288*6480) 30P 8:1
たぶん、2TBで”使える物”のうち最安です。TLCだけど速度の下落は最小限です。ただし、両面実装のためケースを選ぶ上、ピークの性能はそれほど高くないです。それでも安定して使えます。おすすめです。8:1までなら安定して記録できました。
Nextorage Gシリーズ
DCI12K(12288*6480) 30P 5:1
4TBのおすすめです。3D TLCだからか、DCI12K 30P 5:1の約680MB/sにも耐えられます。これで記録すると4TBで1.5時間使えます。色々試してみましたが、1GB/s前後にキャッシュ切れの壁があるようで、1GB/sを超えるような状況だと止まる時もありました。そんな状況は滅多にないですが・・・。
DockCase M.2 NVMe Smart SSD Enclosure
状況が液晶に表示されるタイプのケースですが、これはすごくいいです。現場でSSDが認識しない時、何が原因かわからん時が多々あるのですが、これならSSDなのかケースなのか、どこに問題があるのかおおよその見当がつきます。ファイル破損防止機能付き。
Unitek NVMe用ケース
Unitek NVMe用ケース はプラ感があって安っぽい・・・のに、ノントラブルで使えました。一応ケースのアルミに排熱できるので、中身のSSDによっては持てないくらい熱くなります。
遅いけどいける!
SATA直付けケーブル
inateck製SATA -> USB-C直付けタイプです。
なぜかトラブルがありません。
WD Blue SATA 2TB
DCI12K(12288*6480) 30P 18:1
WD Blue SATA 2TB は安定して使えています。
一見遅そうですが、12K 30P 18:1で耐えられたので、約200MB/sでは安定して使えるみたいです。
だめだった
途中で止まるやつ
ADATA XPG SX8100シリーズ
3D TLCなんですが、速度低下が凄まじく、1TB書き込んだところで使えなくなりました。
特段の前触れもなく止まるので怖い・・・
Crucial P.2シリーズ
QLCのため、500GBモデルでは約190GB書き込んだところで、2TBモデルは約550GB書き込んだところで記録できなくなります。書き込み速度が極端に遅くなります。
不安定なSATAケース
UGREEN SATAケース
UGREENのSATA用ケースはなぜか使えませんでした。
1.1秒記録すると止まります。
これもPCに接続してみても、速度的には問題なさそうで読み書きできるのです。しかしURSAからはできません。ケーブルも、中身のSSDもいろいろ変えてみましたがだめでした。
不安定なNVMeケース
Yottamaster NVMe用ケース
Yottamaster製のNVMe用ケースは接続が安定しませんでした。認識したかと思ったら途切れたり、フォーマットができなかったりと。ケーブル変えても同じ挙動なのでケースのせいだと考えています。
ただ、中身のSSDによっては記録できる「とき」もありましたので、個体の問題かもしれません。
玄人志向 NVMe用ケース
こちらはYottamasterのと中身の”ゲタ”が同じでした。なので同様に、使えたり使えなかったりします。
使えなかったNVMeケース
Smallrig 3479 & 3478
これはホルダとSSDケースが別売なんですが、最高にスマートです。ケースは全体的にアルミ製で、両面実装にも対応し、両面から排熱できるのですばらしい。ただ、標準でついてくる中身の”ゲタ”がURSAでは認識しませんでした。PCなら認識するのに・・・
Smallrig 3479 にはなんと、上の形状違いの”ゲタ”が全て入ります。上下二枚はYottamasterのものと玄人志向のもので、真ん中がSmallrig 3479にもともと入っていた物です。
INATECK製のファンつきケース
INATECK製のファンつきケースはすごくいいんですが、フォーマットの動作が怪しいです。
一応記録できるんですが、なぜか読み出せない状態になってしまう上、ちょっとでも記録してからUSBを抜き差しすると空きがなくFULLな状態なるなど、謎の動作をしてしまいます。
こちらもPCなどでは特に問題なく使えますのでますます不思議です。
まとめ
ケースやSSDはどれも使えたり使えなかったりするので困りました。
なんというか相性的なものがありますね。
NVMe SSDも、PCとの通信とURSAが記録するときの動きは何かが違うのか、いい感じに使えないことが多い。
そのため、収録前は入念にテストしてから本番に臨みます。