ECM-MS957のウレタン問題

音響

ECM-MS957はSONY製のコンデンサマイク。

私が録音に手を出すきっかけになったマイクロフォンです。

購入したのは2003年頃で、2007年頃からはほとんど防湿庫に横たわっていて、野外でのちょっとしたロケやインタビューのエア(アンビエンス)として時々使っていました。

何しろ低域が弱くてノイズも少ないとは言えず、MS方式だけどデコードはマイク内で行うためポスト処理ができないしあんまりデコードの品質がよくない…。AT822にしとけばよかったと後悔していました。

指向性の切り替えスイッチ付き。

と悪口ばかりですが、野外で使うなら低域の弱さがいい感じにはたらき、インタビューなんかでもMS方式ならではの強制的な分離がはたらき、音源の位置が的確なんです。

あとMidのマイクカプセルの方向を変えることでサイドアドレス的な使い方ができるという、かっこいいギミックも実装しています。

タテヨコ自在

久しぶりに動き回る仕事があるので、引っ張り出してみたら

粉がおちる

おそらくメッシュの内側に貼られているウレタンが落ちてきます。

外付けのウインドスクリーンは5年ほど前に粉微塵と化してるため、内部のウレタン劣化もやむなしです。

そこで、この金属性スクリーンのウレタンを除去するため、分解します。

ネジを外してグリグリやるとスポッと抜ける。
結構ぴっちりハマってる。

この部分にデコーダがあります。うまく改造すればデコーダを迂回できるかも?

ダイアフラムに積年の埃が付いていたので、カメラのメンテナンス用ブラシで優しく払います。

ウレタンの除去には強アルカリ液に浸しておきます。

これではウレタン・スポンジ製のスクリーンがなくなったままなので、これを注文しました。

キクタニ ウインドスクリーン WS-L

ピッタリサイズです。

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