RED ONE 修理記

光学

RED ONEの思い出

おもえばRED ONEの存在を初めて知ったのはこのビデオでした。

Life in the Garden (4k resolution) by Stephen Higgins and Henry Chen

だいたい当時使ってたMacBook Pro (2009)ではH.264の4Kの再生がカックカクで、そもそも4Kのディスプレイもありませんでしたが、その解像感、素晴らしい画質に感動しました。

これを撮影したのが2008年発売のRED ONEだったのですね。この時の価格は本体2万米ドル、周辺機器合わせて4万米ドル程度と聞いていました。予算超過で買えません。

とうとう手に入れた!

そんなRED ONEのジャンク品を手に入れました。が、落とした上に納屋か何かにしまっていたようで、なんとなく実家の農機具に付いているような埃やゴミが中に詰まっています。

特に落下した際に着地面となったと思われる操作パネル部分にはひずみがありボタンが押せない。左下側面はスリットパネルが欠けてしまっています。電源スイッチもどっかに飛んでったようですね。

ついでに言うとSSD / CFモジュールもない
REDのマークもない

操作パネルの基盤を外して、アルミダイカスト製と思われるパネル外装をガスバーナーで温めてから整形します。

操作パネルを開ける

赤熱した外装部をプライヤーでつかんで、力をこめました。

幸い液晶は無事

失敗しました。外装部品を割ってしまった。温めが足りなかったかな?クラックに沿って割れたんでしょうがないね。でもボタンは押せるようになりました。

電源を入れると…

この状態で電源は入るのか、と思って電源コネクタを調べます。

「RED ONE Operation Guide」という要するに取扱説明書を見ると、コネクタの型番からピン配置まで載っていました。「LEMO FGG.2B.306.CLAD62Z」というそれが適合品になりますが、価格を見たらびっくりの¥7k。予算超過で買えません。

見たことないタイプのコネクタ6ピン也

しょうがないのでピンの根元に直接バイパスして熱収縮チューブなどで絶縁を施しました。説明書によるとおよそ90Wも消費するそうなので、秋葉原で安くたくさん売ってるLED用の12V電源のうち、最も強力な部類の10A仕様のものを接続しました。しばらくすると・・・

わーい

中身はいきていました。

中身は生きてた

で、実際映るのか。RED ONEには内蔵ディスプレイなどはありませんので、HDMIやSDIから出力します。ところがうちにあるディスプレイはHDMIの信号を受けられませんでした。

いろいろ調べて見るとRED ONEのHDMIは非常にナイーブと言うか互換性がキビシーらしいので、諦めてSDI出力からHDMIに変換します。BMの変換器を使います。

Micro Converter SDI to HDMI 小さいけどかっちりしててイイ
わーい2

なんか映りました。

SMPTEパタンも一見問題なし

ただし、PLレンズがないので実際撮影までは確認できていません。IRフィルタもセンサ面も一見綺麗なので、レンズが手に入ったら写して見たいですね。

一見きれいだけどさ、レンズつけないとわかんないよねー

各社の645用のレンズが安く売っているので、PLに変換するアダプタで使ってもいいですが、アダプタが結構高いんですね。予算超過で買えません。

あとはCFモジュール自体は¥5kくらいでeBayなどにあるので、そのうちゆっくり揃えて見たいと思います。

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