マイク比較 肉声編

音響

過去に類を見ない状況の中、前代未聞のマイクロホン需要の高まりを感じています。
どんなマイクロホンがいいのか決めかねているなら、次の楽器用コンデンサ・マイクロホン四本を参考にしてみてはいかがでしょうか。

楽器用マイクとは

楽器用マイクとは、すなわち肉声用(ボーカル用)のマイクロホンよりも広帯域(より高音低音が録れる)で、味付けの少なめな製品のことです。つまり、相対的に楽器用マイクはすこし味気ない感じもします。

味付けのぼんやりしたイメージ。野菜がそれぞれの味になるぅ

マイクロホン四選

ここでうちにあるマイクロホン四選を紹介します。すべて単一指向性です。

Yoga FX-510 (格安代表)

TOMOCAブランドの格安コンデンサーマイクロホンです。ネットと秋葉原の店舗で買えます。値段相応の作りで、筐体は金属ですがとっても軽くて小さいです。ローカットと-10dbのパッドつきの本格仕様。
少なくともその辺の安物マイクよりかなり性能は高く、耐音圧もなかなかいいと思います。ドラムにも使えるとは思えないけど・・・。
参考価格 約3,500円 / 一本(2020/04/12現在)
売り場(TOMOCA)へのリンク

Rode M5 (低価格代表)

Rodeのマッチドペア、つまり特性の揃った二本セットで売ってるマイクロホンです。これも小さいですが、金属のずっしり感があります。ローカットやパッドはついておらず、やはり優しい音源に向いてる気もします。
参考価格 約17,000円 / 二本 (2020/04/12現在)
売り場(サウンドハウス)へのリンク

AKG C451B (定番代表)

AKG C451EB + CK1 の復刻品という位置づけの定番マイクロホンです。特にピアノ、ギター、ドラムのオーバーヘッドなどに使われる気がします。もちろんコーラスの録音などでも使えます。ローカットと-20dbのパッドつき。
参考価格 約27,000円 / 一本(2020/04/12現在)
売り場(サウンドハウス)へのリンク

Shure KSM141 (変態代表)

Shureのペンシル型マイクロホンです。なんと変態的なことにカプセルを変えずとも単一指向性 / 無指向性の切り替えが可能な意欲作です。褒めています。この四選の中では一番太く重く、そして値段が高い。太いのはダイアフラムが大きいためで、こころなしか感度がいいような気がします。ローカットと-25dbものパッドつき。
参考価格 約46,000円 / 一本(2020/04/12現在)
売り場(サウンドハウス)へのリンク

大きさの比較

定番の大きさ比較です。やっぱりYoga FX-510がかなり小さいです。Yoga FX-510とRode M5、AKG C451Bの太さはキャノンプラグと同じくらいですね。

音質の比較

肉声で音質を比較してみます。マイクロホン四本を束ねて、ウインドスクリーンをつけて同時に録音しました。

Yoga FX-510

Rode M5

AKG C451B

Shure KSM141

まとめ

それぞれどんな感じに聞こえたでしょうか。このように近接して使う他にも、遠くに離したり二本使ってステレオにすることでより特性が際立つこともあります。

マイクロホンと言っても結構違いがあるということがわかると思います。しかし、特定の状況下では値段や筐体の作りでは大きな差が出ない、ということもわかるかと思います。

次回はそれぞれのマイクについて様々な状況下でXYステレオでの録音を行い、比較をしてみたいと思います。

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