USBがわかりづらい話

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まぎらわC

最近、といっても2015年頃から普及しはじめた「USB type-C」ですが、このコネクタ、様々な規格で使えるようになっています。

ある日、外付けSSDをMacBookにつないで使ったところ、速度が出ない。なんで?と思ったら純正の白いケーブルはUSB 2.0までだった。またある日、eGPUを使うため適当なケーブルを繋いだが認識しない。こんなことがあった。このカラクリは次の画像から。

同じに見えるケーブル

同じかと思ってた

上の三つのケーブルは、両端がUSB type-Cで、一見すると同じもののように見えます。しかし実際は違うのです。

USB 2.0

2003年以降のAppleっぽいケーブル。つまりiPodっぽいコンセプトである。

まず左の白いやつ。これはMacBookについてきたケーブルです。このケーブルはUSB 2.0、つまり480Mbpsまでの速度しか出ません。このケーブルでHDDやSSDを繋ぐと40〜50MB/sくらいの転送速度しか出ないのです。ケーブルには特にラベルなどがありません。

USB 3.0

特に何も書いてないケーブル。外付けストレージにつないで使ってる

続いて真ん中。これはUSB 3.0まで対応するケーブルです。つまり最大で5Gbps、機器にもよりますがだいたい450〜500MB/sでデータ転送ができます。このケーブルにも特にラベルなどがありません。

刻印あり

ちなみに、うちにはUSB 3.1 gen 2に対応すると思われる「SS」と「10」と書かれたケーブルもありました。10Gbpsなので1.25GB/sくらいの最大転送速度で使えます。

Thunderbolt 3

コネクタにサンダーなマークと3の数字。Thunderbolt3に対応していることを示している。

最後に右。これはThunderbolt 3に対応するケーブルです。最大40Gbps、最大で5GB/sまで伝送できるはずですが、データ転送では試したことがありません。うちではコンピュタをeGPUのエンクロージャに繋ぐために使っています。

大容量転送の今後

今後、大容量転送で使いそうなのは8K映像の編集です。8Kのデュアルグリーン、つまりカメラ由来となるベイヤ配列の8K生信号では、約20Gbpsほどの帯域幅を占有するそうです。フル8K、つまり4:4:4 8K 120Pの8K映像ともなると最大144Gbpsもの帯域幅を食うようです。144Gbpsというと18GB/sとなり、1時間の映像を記録するのに65TBほど使うので、LTO11早く来い!という感じです。それでもThunderbolt 3ケーブル4本で足りるかもしれないので、案外扱いは楽かもしれません。

ちなみに私はデュアルグリーン8K 30Pで十分です。今のところは…

上の数値は以下の資料を参考にしています。

8Kスーパーハイビジョンの伝送技術 斉藤知弘

まとめ

USB対応ぞ

USBがわかりづらい話でした。USBが出たときはかなり便利になることが予想されました。コネクタや伝送規格が統合されていく様子は初代iMacの時からあまり変わらないですね。

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