ECM-MS957のデコーダ迂回挫折記

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できたらMS独立で

ECM-MS957はSony製のMSマイクです。

以前スクリーン内側のウレタンを取り除いた記事はこちら。

このマイクはもともとステレオプラグが標準で付属していて、民生用のポータブルなレコーダに繋いで使うように想定されています。そのため、電池駆動のみでファンタム電源は使えません。

さらには、ステレオマイクとしてステレオ出力をするため、MSといえどその指向性は90/120度で固定です。

これではあまり面白くないので、MS信号を独立に取り出し、ポスト処理でデコードできたらいいなと思いました。

簡単だと思った

結論から言うと簡単ではなく、挫折しました。

回路図

簡単だと思ったのは、この手のマイクの構造によるものです。MSステレオのデコーダとはトランスそのもので、単一指向性のMidに対して双指向性のSideを足し引き(正相・逆相)することで左右の音を作り出します。

MSデコーダ

SANKEN CMS-2 とか NEUMANN SM-69などにも、このような構造のトランスが電源ユニットに入っていると思いますたぶん。

それならこうすりゃ簡単

改造としてはこれでいいんですが、次項を満たすにはこれでは自己不満足です。

よく考えたら

このマイクは一応5pin出力です。

つまり1をGNDとして、2は1ch-Hot、3は1ch-Cold、4は2ch-Hot、5は2ch-Coldという具合にバランス出力が出ています。

ピンアサインはSonyのホームページのQ&Aに載っていました。

XLR端子(5ピン)のピンアサインを教えて欲しい

アンバラスのマイクとして改造してしまっても良かったですが、それだとつまらんので、もともとあるトランスをどう使えば、MS独立信号をバランス出力できるか?

考えていたら日が暮れました。

つづく

新しくバランス出力用のトランスを使うか、いい改造方法が閃いたら再開したいと思います。

我慢できなくなったらアンバランスマイクにしてしまいます。

すぐできると思って部品も買ってきちゃった。

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