URSA 12K運用のコストと環境変化

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URSA 12Kを使って二年以上経ちましたが、想定していた環境変化が起こらず運用コストが下がらないことや、レンズのシビアさについてお話しします。

メディアコストが据え置き

CFastがない

2TB以上のCFastの選択肢がありません(2023/02現在)。

1TBならいくつか選択肢がありますが、いまだに2TB以上のものが流通していない。

AngelBird 1TB CF

というのも、世の趨勢がCFastからCFexpressに移ってしまったのも大きな理由の一つだと思われます。おそらく、CFastの新製品は出ないでしょう。

なぜ未だにCFastを採用し続けるのかBMD…。

SDカードも選択肢が限られる

SDカードも、速くて大きいものは限られています。

特に、URSA 12Kで12K/8K撮影するとなると、安定して200MB/s以上の書き込み速度がないと、途中で止まったりしてしまいます。

そんなSDカードはいまのところProGrade Digitalのものしかないようです。今のところ最大容量は512GBです。

ProGrade 512GB SD

これ以上の容量ではまだ速いものが製品化されていないようです。

そして高いまま・・・?

これらに加えてNVMeのSSDをUSB-C経由で使えば、より大きく速いストレージが使えます。

このNVMeのSSDが最近ちょっとづつ安くなってきました。

4TBのものでも¥50kを切るくらいの価格のものが増えてきました。

しかし、このような廉価なものはキャッシュ切れやサーマルスロットリングが起こるのが早かったりして、結局URSAでは使えないということもあり得ますから、つらいです。

十分に試験をして、選ばなければならないのです。

レンズ沼

12Kを使う上でレンズは本当に沼でした。特に、最近のミラーレス用のレンズは、その性能が飛躍的に上がっているように見えますが、URSAでは使用できないのです。

ミラーレス用のレンズが使えない

URSA Mini ProシリーズはPL/F/EFにのみ対応しており、ミラーレス用のフランジバックがより短いレンズは物理的に使用できません。ですから、最近のRF用のカリカリレンズを試すことはできません。

その代わり、私はSIGMAのレンズで乗り切っています。

珍玉 24-35 f2

重いことを除けばかなり性能が良く、舞台やロケなどの暗いところでもカリカリな画が得られておすすめです。

フォーカスがシビアすぎる

これは贅沢な悩みというか死活問題というか。

良いレンズで光の条件が良いと、本当に8K以上で解像しているのがよくわかるのが、URSA 12Kを使っている上での最上の喜びポイントの一つです。

しかし、本体の画面で拡大してもみてもなお、かなりフォーカスがシビアです。

一度でもフォーカスが外れてしまえば、うちに帰ってでかい画面で見るとがっかりします。

FHDのEVFでは到底わかるものでもないので結局外付けディスプレイに拡大映像を出して見ていますが、なにかポータブルで良い方法がないものかと思います。

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