ENGスタイル・レンズで遊ぶ(道半ば編)

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ENGレンズはいいですね。特にその造形がいい。

そんなENGレンズ遊びの道半ば編です。

ENGスタイル・レンズとは

ENGスタイル・レンズとは・・・すごーく簡単にいうと2/3インチ用のレンズですが・・・。

後述する性能差などから、ここから先はENGスタイルのレンズを単にENGレンズと呼びます。

光軸≒カメラの重心軸に近いグリップのため、ショルダースタイルで持ちやすい。それ以外の運用だとむずい。

ENGの出始めからある2/3インチの歴史は意外と長く、1970年台からあるようなので、もう六十年近くになるようです。

レンズ選びのコツ

ENGレンズにも、もちろん性能差があります。

しかも「ENG」というのは制作用/業務用レンズの話で、最高性能をもつ放送用レンズはBCTVという刻印がある場合があります。

性能用途B4マウントB3マウント
最高放送用ありあり
制作用ありあり
業務用ありなし
よく安価で出回っているのは「制作用」であることが多い。

何が性能差かというと、具体的には設計解像度が違います。あとは機能的な部分ですね。

特に業務用は安価で良い感じなのですが、いいのは感じだけで肝心の光学性能はかなり妥協されていたりします。

やはりSD用レンズはSD(解像約35万画素程度)の解像力を目指して作られていたわけですから、それほどの性能は持たないですね。

レンズの玉(ガラス)設計が同一でも、コーティングや仕上げの差で制作用・放送用を分けていることもあるようですが、詳しいことは確証が持てずよくわかりません。

B4マウント

SONY系のカメラで使用されます。4K対応のものまであります。

B3マウント

池上系のカメラで使用されます。観測範囲ではHDまでのものしかありません。

手近なカメラで使う

BMPCCなら…だめでした

2/3がどれほど小さいか体感ではよくわかリませんでした。

このため、スーパー16mmと言われるBMPCC(Original)で使うとぴったりなのではないかと思い、試してみましたがダメでした。

こんな感じでケラれてしまいます。周辺減光という言い訳はできそうにありません。

計算してみると当然ですが、これは設計上の画像の大きさであるイメージサークルが “2/3” < “S16mm”だったためです。

センササイズとイメージサークル

ここでイメージサークルとセンササイズを見比べてみましょう。

上の画像の通り2/3レンズのイメージサークルは微妙に小さいです。

でも2倍テレコンがあればm4/3まで使えます。

BMの謎戦略

BMPCCが出てきたので、最近(2023年)のBMの製品戦略の謎について少し言及します。

BM Studio Cameraにはなぜか12pinがない。

レンズの価格とカメラの購買層を考えれば明らかだとは思うけど、既存のシステムを置き換えるという目的ではないようですね。

なぜか2/3がない。

2/3は暗いから説

すでに1インチ級のCMOSがどんどん製品化されているので、暗すぎるのかもしれません。3板だったのも暗さ対策だったのが、それを示しているように思います。

単純にセンサが高い説

需要がないので、高くなる。

中途半端説

前述の通り1インチ級はもとよりAPS-Cのカメラでもかなり安価なため、必要以上に小さいものは売れないと判断しているのでしょう。

BMPCC(Original)の後継機は?

6Kライカ判になってポケットに入らないことを認めたので、また小さいのを出してくれるのではないかという期待。

BMPCCのページより抜粋

またこんなことして遊びたい。

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